砕いた葉っぱ、それも最高
(2022.02.24配信リリースの2ndアルバム『Doping Life』by 落葉&霧雨夕)
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Doping Life by 落葉 & 霧雨夕 - TuneCore Japan
こんばんは、落葉だ。
先日のブログが伸びていたので、すかさず連投。
しかしやはり、俺がどう考えてるとか、曲の紹介とかよりも、実際に起こった事の方が人の関心を引く様だ。
初動にしていつもの倍くらいのアクセスがあった。
今後もフツーに昨日起こったこととか、書いていこうか。
とはいえ、最近は親に知られれば縁を切られても仕方ない様な生活が多いからなあ。
もしくは、昼間手抜きで仕事して、家帰って筋トレしたりバーモントカレー作って食ったりと、クソつまらない部分しか残らない。
やっぱり、直近で刺激的な方のエピソードについては、楽曲のリリックからみんなに想像してもらうことにしよう。
20歳くらいまでのだったら、(登場人物から苦情が来ない様に細心の注意を払いつつ)いくらでも書くからさ。
8曲目______
楽勝
_________
おすすめポイント
- 飄々として軽快なライミング
- 風流な言葉選び
- マイペースで前向きなバイブス
タイトルがなかなか印象的だよね。
フックのリリックから抜粋したこの記事のタイトルそうだけど。
穏やかな落葉が、ちょっと悪さを出してる。
たまにはね。
実家のお母ちゃんが万が一これを読む可能性を考えて、表向きの解説をしておこう。
まずストリートネームたる『落葉』は、ブログとしてのタイトルにもある通り、仏教用語(多分)の飛花落葉という四字熟語から来ている。
飛花落葉
飛び散る花と枯れて木の枝から落ちる葉。美しく咲く花もやがては散り、青葉もいずれは葉の色が変わって枯れて落ちてしまうということ。この世のはかなさ、無常のたとえ。
まあ、諸行無常的な。
当時の彼女と、近所の寺に朝顔を見に歩いて行ったら、看板に『今月のことば』みたいな感じで住職の毛筆で張り出されてあったフレーズ。
で、元々そういう考え方が人生のベースというかテーマだったので、しっくり来るなあと思ったのを、HIPHOP始める時に思い出したって感じ。
後付けで、『フロアに言の葉を落としていくぜ』みたいな事もサイファーで言ったりもする。
お気に入り。
ということで、この楽曲における『砕いた葉っぱ』というのは、
硬い言の葉は砕いて、誰にでも分かるようにした方がいいよね
という意味に解釈してもらえればと思う。
シンプルに砕かれてあって、かつクサい。
落葉はそれでいくぜ。
ここもかっこいい。
確かなことはまた風の中、探し続け歩く後悔もまた
可愛いあの子に別れを告げ、淡い光にまた目を向け
前半はボブディランの名曲、『Blowin' in the wind』へのアンサーというか、呼応するフレーズになっている。
そう、世の中に絶対なんてないのだ。
ずっと好き好きと言い寄ってくれていた女の子が、いざ『俺も好きだ』と好意を返した途端、手のひら返しで去っていくこともある。
小さい頃からなりたかった職業に晴れて就いて、でも実際に仕事を始めてみると、『あれ?思ったより楽しくない、、』と現実とのギャップを感じてしまうこともある。
まさに、確かなことは風の中である。
掴んだと思ったらするりと離れていく。
この辺も仏教っぽいというか、諸行無常のテイストがあってお気に入り。
後半は、頭もケツも良い感じに韻をキープしつつ、当時の俺の心境を的確に言い当てている。
良いねえ~。
次。
故郷に思い馳せる夜もあるがもがく
この世の嘘を暴く度また尖る鉛筆の先で描く
ひたすら天竺の先を目指す
ここもなかなかリリカル。
最近はかなり減ったけど、上京後して初めの頃は、めちゃくちゃにホームシックが発動することがあった。
昼の仕事終わりでふと『今日は久々に仙台っ子ラーメンでも食って帰るか。あ、今仙台に居ないんだった。』と1人で考えたりね。
そして、俺の人生のテーマ。
『天竺を目指す』
これは多分文字のところに語句解説のリンクが立つと思うけど、最遊記で三蔵法師が仏教を修行する中で目指している、楽園のような場所。
これは、俺がドラゴンボールを読んだ限りだと、具体的にそういう場所がある訳ではなく、ひたすら自分の良心の限界を追い求めた奴だけが天国に行ける、みたいなイメージ。
俺も名前の通り割と仏教指向なので、基本的には『良い奴になりたい、良い曲を作りたい』ということが生きるモチベーション。
そしてもうひとつが、『この世の嘘を暴く』と語られている部分。
テレビの情報しかり、学校で教わることしかり、世間を構成している嘘が多過ぎる。
俺はそんな嘘の中でも、今まで誰も触れなかった部分だったり、うまく表現されてこなかった事を、リリックで言い当てていきたいんだよな。
そして、その作業をする度に俺の鉛筆は尖っていく。
より細かい描写を覚えたり、大人達に騙されない人間になっていくぞという。
そんな人生の二大テーマがこの4小節につっこまれている。
ので、かなりお気に入りのバースである。
という事で、噛めば噛むほどうまい様なそんなリリック。
落葉を今後ともよろしく。
楽や